第9回グローバルCOE公開講演会

日時:2008年7月3日 13:30ー16:00
場所:環境情報研究棟 1号棟3階、316室(大会議室)

「陸上生態系の遷移と土壌炭素の動態」

 土壌炭素は地球表層の炭素の主要なプールのひとつで,国内でも
森林や農地で全国規模の貯留量の推定が精力的に成されています.
温暖化のような環境条件の変動が,土壌炭素の動態にどのような影
響があるかについてはよくわかっていません.
 Qualls博士はアメリカ.シャスタ山やミシガン湖の長期にわたる
土壌炭素集積研究で有名な研究者で,昨年12月から今年8月まで
横浜国立大学大学院環境情報研究院の土壌生態学研究室に滞在中です.
 この度アメリカでの成果に加え,日本で私たちと行った共同研究の
結果を併せて発表いただくことにしました.そこで,土壌の炭素動態
研究で活躍中の国内の研究者をお呼びして,ともに土壌炭素の動態
について議論する場を設けることにしました.発表は英語ですが,
議論できる時間を十分にとる予定ですので,ふるってご参加下さい.


Robert Qualls (University of Nevada) 横浜国立大学客員研究員
"Organic matter accumulation, soil development and soil carbon
persistence in primary successional chronosequences after burial in
volcanic debris"

保原 達 (酪農学園大学)
Satoshi Hobara (Rakuno Gakuen University)
"Accumulation and molecular weight distribution of extractable organic
carbon in terrestrial soils: implications for the fate of soil organic
carbon"

松浦陽次郎 (森林総合研究所)
Yojiro Matsuura (Forestry and Forest Products Research Inst.)
"Comparative study on carbon storage regime in circumpolar forest
ecosystems"